大阪公立大学工学部化学バイオ工学科同窓会

行事予定・報告

2023.06.19

同窓会講演会(第1回)を6月14日に開催しました

 化学バイオ工学科同窓会が企画した「第1回同窓生講演会」が去る6月14日(16:45〜18:15)に大阪公立大学杉本キャンパス(工学部G棟中講義室)で、約40名(学部生・大学院生(前期および後期博士課程)・教員)の参加を得て開催された。
 講師は、積水化学工業株式会社のコーポレート、先進技術研究所基盤技術センター長の脇屋武司氏(1993年修士課程修了)である。当時大阪市立大学工学部応用化学でのミセル研究に始まり、半導体の極細結線に利用される「導電性と絶縁性」を同時に実現した微粒子の設計と製造、粒子の中に粒子が存在する二重構造微粒子など、一貫して微粒子製造に関わってきた研究生活についての講演があった。これらの技術は半導体の小型化と重層化に大きく貢献し、今もその価値は変わらず世界のトップシェアを誇っている。講演は、わかりやすく現役学生諸君には、プレゼンテーションの構成などについても大いに参考になったと思われる。
 特に、学生諸君に贈る言葉として、「大学は智慧と知識と情報の宝庫」なので、現役中も卒業後も大学と積極的に交流できるように努めた方が良い、それが自分の技術開発を高めることになる、と自身の経験をもとに述べられたのが印象的であった。
 また、就職面接を受けるときに覚えておいて欲しいことは、「面接をする側もされる側もお互いに、この人と一緒にやりたいと思えるかどうかが重要で、ことさらに自分を作らず、面接官を面接するつもりで臨めばいい」ということであった。
《最後に》 神門登化学バイオ工学科同窓会・会長および米谷紀嗣化学バイオ工学科・学科長の挨拶があって、講演会をお開きとした。
《参加者の感想(一部)》(アンケート実施協力:東 秀紀先生)
○ 就活の用事で参加できなかった研究室の後輩にアドバイスしてあげようと思います。
○ 本日は貴重なご講演ありがとうございました。面接は、面接官を面接する気持ちで取り組むということがすごく印象に残りました。
○ 社会で活躍されている同窓生の生き生きとした姿が印象深かったです。後輩をエンカレッジしていただきありがとうございました。
○ 私が気になっていた企業での研究と大学の研究の違いについて詳しく聞かせていただき、とても有意義な時間でした。また今度このような機会があれば、ぜひ参加したいと思いました。
 脇屋武司さん、改めて、ご講演有り難うございました。
              (文責 大嶋 寛(桂洋介氏とともに同窓生講演会担当))

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